政治効率を上げるにはビジョンが必要:(2)
明治維新ならぬ平成維新を掲げる鳩山政権は、衆参両議院で絶対多数をとれば「政治効率を上げる」ことができるか。現状を見ていると、哀しいかな期待できない。なぜか?そこには将来に対する明確なビジョンがない。「自分たちのビジョンが国民のため、日本のため、必要なのだ」という自信がない。自信があれば、相手を説得できる。強い実行力が生まれる。オーラが国民に伝わる。マスコミの情緒的報道は吹っ飛んでしまうのだ。
さて、民主党は、鳩山内閣は「政治効率を上げる」ことで何を実行するのか。
年金問題や諸手当などは福祉関係の問題である。そのためには財源が必要であるが、現在は不況の真っただ中にある。どうやって不況を脱するか、脱した後の国家モデルはどうするか、が必要になって来る。従来型GDP信仰で行くのか、北欧型のモデルを目指すのか・・・(アマノジャク氏がまともに考えるとどうなるか、いつかブログに載せよう)
これらは時間がかかる問題だ。
先ず、卑近な例で現在の話題を考えてみよう。
1.官僚の天下り根絶:各省庁にぶら下がる特殊法人など公益法人を見直し、半分程度にする。
2.進行中のダム事業を現時点で評価する。決定後は迅速に実行する。
3.ハブ空港問題:将来は関空も加える。不必要な地方空港はただちに廃止する。
4.農地改革(農業問題は農地問題である):放棄の家は没収するして、希望者に貸し出す。
5.高速道路無料化:地域的に考えるのではなく、一律段階的に料金を下げ、最後は一円
(車犯罪対策としてETC制度は残す)にする。
以上は例題として私の考えを示したが、これらの問題に明確なビジョンを持って進めば、現在の制度のもとでもある程度「政治効率を上げる」ことが出来るだろう。まず、方向として進むべき道を明確に示し、方向性だけは決めなければならない。明治維新以来の平成改革を目指すのであれば、野党や小市民的なテレビ報道を無視して、自分は悪役になっても進める強い意志がなければならない。それが政治である。その意味では「国民が望むならばマニフェストの変更もありうる」などという首相の言動は首相失格である。国民を引っ張っていくリーダーシップが感じられない。
用地買収や農地改革には、小市民的、ゴネ得を許さない強制力を伴う法改正も必要だろう。
自民党は小泉政権のもとでこの状態が完成していた。即ち衆参両院で過半数を持っていた。しかし、小泉の頭は郵政改革だけで他にはなにもなかった。つまり、国家のビジョンがなかった。そのために郵政改革後は息子を後継ぎにすることしか考えていなかった。ここに問題があったのだ。
さて、民主党政権は人気のある鳩山を首相に据え、実力のある小沢が幹事長になった。形としては「政治効率を上げる」体制が出来たように思われた。が、今のところうまく機能していない。何かぎくしゃくしている。マニフェストが障害かもしれない。私は以前にブログで書いた「マニフェストは10年早い」と。野党のマニフェストは「行政の中身が公開されていない」のであるからそのまま実行されないのは当然だと。特に50年も政権の座になかったものがすぐに実行できるマニフェストなど書けるわけがない。もう一度見直して着実に「政治効率を上げる」努力をすべきだ。
外交はうまく行っていると思う。米軍基地やアフガン問題も良い方向に進んでいる。沖縄県民の反対も「将来、米軍基地が縮小、なくなる」という希望を持たせれば解決する。世界情勢は多極化して、米軍基地の価値はなくなりつつある。
揺るがない方向性を持って、「政治効率」を上げれば経済問題も解決する。小沢一郎よ!来年の選挙より現在の政権を支えるのが急務ではないのか。もし君が真の日本改革を望むならば。
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