テロは今年も続く-2009
停戦期限が切れて、イスラエルはパレスチナを空爆している。EUや国連は停戦に向けて動き出している。国連事務総長は連日停戦を求める声明を出している。しかし、アメリカだけはイスラエルを支持してハマスを批難している。これが国際テロ(これはブッシュが言った言葉であり、実際は対米テロである)が起こっている原因である、という認識はない。オバマ大統領に期待していたのであるが、アメリカの傲慢な姿勢は大きく変化する気配はない。これでは今年も世界中で対米テロは続くものと覚悟していなければならない。
「アメリカメディアはゴラン高原をシリアとイスラエルの二カ国にはさまれた係争中の領地」と呼んでいるそうである。1981年イスラエルがゴラン高原を併合した時、国連安全保障理事会は満場一致でイスラエルを批難した。しかし、イスラエルはゴラン高原だけでなく中東紛争で占領した領地を国連決議に違反して占領し続けている。アメリカは「係争中」ではなく「占領地」と言わなければならない、とチョムスキーは言う。
イラクに関してはアメリカ政府がフセインを倒し、イラクを占領した後で「イラクには大量破壊兵器がなかった」「CIAの情報が間違っていた」との声明を発表した。それにもかかわらず世論調査の結果は「イラクには大量破壊兵器がなかった」ということを信ずる人の割合は変化しなかったという。これがアメリカだ。そしてブッシュの対イラク戦争の目的はバクダッドに巨大なアメリカ大使館を建設するということで明らかになってきている。つまりイラクの石油資源を確保するためにイラクを占領したのである。911テロ犯人の多くがサウジアラビア人であるにもかかわらず、サウジを攻撃したり、民主化を求めたりはしないのは、サウジの石油利権を手放したくないからである。このようなアメリカの姿勢は多くの識者によってすでに明らかになっている。バイオエネルギーを求めてアマゾン流域の森林伐採を放置してCO2削減に関する条約には後ろ向きである。つまり、アメリカ帝国(最近アメリカに対して帝国と言う言葉が使われ始めている)の利益を守るためには国連決議も無視する、という傲慢さが目立つ。これが対米テロの温床である。武力でテロを制圧する事は出来ない。無批判にイラク戦争に加担した小泉政権と現在も残るそのグループ。日本もイスラエルや英国と同じレベルでアメリカ加担国家として対米テロの標的になる可能性は大きくなってきている。(政権交代すれば何かが変わる)
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