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2019年3月15日 (金)

「献灯使」  なんだこれは!

これが、みんなが読んで理解できる小説かね。価値のある小説なのかね。ネットに著者の多和田葉子とキャンベルの対談が乗っていた。この小説を絶賛していた。また、多くの読書感想があった。みんなこの本が理解できた人だろう。

芸術的才能も、文学的才能もない人間と自覚はしているが、こんなに意味不明の内容も著者の意図も良くわからない小説は初めてだ。未来小説なのか、と言えばそうでもないらしい。情景描写もない。無名とは人名か。体が不自由らしいが、なんでそうなったのかの説明もない。育てている義郎は110歳を越えている。出てくる子供たちはみんな普通の子供ではないらしい。それなら身体不自由児の問題提起なのか。そうでもないらしい。「献灯使」とは何を意味する言葉だ。著者はやたらと漢字が好きらしい。漢字を分解して見せたり、人名にやたらと相応しくない漢字をあてたり(キャラキャラ・ネームのように)。読んでいて腹が立ってきた。「そんな人には呼んでもらわなくて結構です」といいそうな不遜なにおいがする。

キャンベルは読みだしたら面白くて、という。頭のいい人にはわかるのだろう。

昔、高校生の時、A君は壇上でわれわれ生徒の前て何か話をした。哲学的な話だったか文学の話だったか、数学頭の俺にはさっぱりわからなかった。話しぶりも、人を小ばかにしたような話しぶりだった。彼が現役東大合格なのだ。頭のいい奴はこんな話をするのか、と思ったことを思い出した。

原発事故を経験して恐ろしい未来を描いたのか。放射能は怖ろしい、と言いたいのか。そうではない。著者はそんな問題提起をするのでもない。肢体不自由児、介護の問題か、でもない。この本に社会問題性もなさそうだ。では著者は何を訴えるのか。娯楽小説でもない。どこに文学的価値があるのか。

キャンベルとの対談を読んでも著作の目的が全く分からない本だった。

ちなみに講談社の「献灯使」にある短文も私にとっては何も価値のない文章であった。特に「不死の島」は原発事故(近未来?)で日本が沈没し、難民となって中国に助けてもらう、などと、私にとっては反吐の出そうな想定の短文だった。何を考えているのか。この人は日本軽視の人らしい。

ドイツに住むとドイツに比べて日本は???となるのだろうか。クライン孝子という人が居る。戦後処理においてドイツはアデナウアーのもとに近隣諸国と真摯に向き合って関係改善し、欧州で確固たる地位を築いた。それに対して日本はいまだに近隣諸国と戦後処理ができていない、と批評した。私はその意見に異議を申し立てた。「ドイツは宗教的にも政治経済的にも欧州の一員であり価値観を共有するから戦後処理がうまくいったのである。日本の周りには中国・韓国・北朝鮮・ソ連という非民主主義国家があり、価値観の共有ができない国家である。条約を結んでも勝手に破るような国家である。ちなみに他のアジア国家にはそんな反日国家はない。日本の周囲には反日独裁国家、非民主主義国家があるために関係改善ができないのだ。欧州はそんな日本の情勢を理解しない」とクライン孝子さんに反論した。彼女は認めてくれたようだったが、それでその後の彼女の主張に変化があったかどうかは分からない。日本のリベラル層は、特に外国在住者は日本の主張を宣伝しないで居住地に安住する傾向があるようだ。右翼でも左翼でもない、自分の頭で考える主義の私には理解できない日本になってきた。

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